アポロ焙煎機 おそうじ講習会 通しで

《徳之島の小さな焙煎所で行われる焙煎機のおそうじを想定して》
綴りました。長文です。


コーヒー生産者と商社、流通に携わる方々のおかげで、
品質は上等なコーヒー生豆が手に入ります。
美味しいは、ほぼ生豆で決まっているんじゃないか、と
思うことがあります。

シリンダーは規則正しく回転し、豆を撹拌します。
ブロワーは釜の中の空気を引いて、排気とチャフの回収をします。
やっぱり、マシン(機械)が焙煎してくれている、と思う。

私に出来る事はと言えば、焙煎機を掃除して、
焙煎機の機能性を保つことと考えます。

※掃除の時は、
  電源は切。ガス元栓は閉。微圧計バルブは開。の状態です

『焙煎終了後のおそうじについて』
焙煎機に残った、主に『チャフ』と『微粉』を掃除します。

柄の長いはけ、ふきん。掃除機があると便利です。




① 排気装置下のチャフ回収箱の留め具上下2つを外し、
  中のチャフを( 掃除機で)掃除します。

② 水拭きふきんで、回収箱の内側、側面と底面を拭いて、
  微粉を取り除きます。

③ 取り外した回収箱の蓋、内側の微粉を拭き取ります。

※箱の板の端は、鋭利なので手のけがをしないよう気をつけましょう

続いて、焙煎釜の上から下へと掃除していきます。

 ②生豆投入口


 ②生豆投入口の中

 ③サシ

④シリンダーの中

④シリンダーの掃除箇所

① 冷却箱を取り外し、はけで網等に残るチャフを取り除きます。
  冷却箱と蓋は冷却台から、よけておきます。

  →冷却箱を置く、冷却台下の所に、
   チャフと微粉を一旦集めておくとよいです。

② 生豆投入口の蓋を開けて、蓋の表裏と口の周り、中の側面の
  微粉を、水拭きふきんで拭き取ります。

  そして、はけを使って、投入口の中の底面辺りのチャフと微粉を
  シリンダーの中へ落とす形で掃きます。

③ サシを取り出し、そのまわりとサシを入れる穴をはけで掃除、
  穴の中の微粉をふきんで拭き取ります。

④ 豆取出口の蓋を開けると、シリンダーの底に上から落ちた
  チャフと微粉があるので、はけで手前に掃いて取り出します。
  また、取出口の蓋の裏側を掃除し、仕上げに豆受けの微粉を拭き取ります。

①豆取出口下の引き出し


 ②取り出したカセットコンロ

 ②シリンダー下の裏側から見て

③冷却台下とその奥

① 豆取出口下の引き出しを取り出して、チャフと微粉の掃除します。

② シリンダー下のカセットコンロ、コンロの角4つのスタンドを板の穴から、
  少し持ち上げて外し、取り出します。

 コンロのプレート上と中のバーナキャップとその周辺を掃除します。

  また、シリンダー下の裏側から見て、
  奥の上、左右の隙間にあるチャフをはけで落とし、掃除します。

  →カセットコンロを元の穴の位置にはめて、戻します。

③ 冷却台下と奥(排気装置の下の空間)のチャフと微粉を掃除します。
  →冷却台下に集めたチャフ、微粉を取り除きます。

これで、焙煎終了後のおそうじはおしまいです。


焙煎回数40回位を目安に、
『ブロワーの羽根』と『排気装置内部』のおそうじをします。

掃除道具は、主に 柄の長いはけ、ふきん

プラスドライバー、マジックリンと串と歯ブラシ、ラップ です。

 ②ブロワーのネジを外す

②ブロワーのネジを外す

③ブロワーを取り外す

④羽根とモーター本体の間の掃除

⑤モーター本体側をラップで防水の養生する

① 電源スイッチの箱からブロワーのプラグを抜きます。

② プラスドライバーでブロワーの3ヶ所 (写真)のネジを外します。

③ ブロワーを上に持ち上げて、排気装置から取り外します。

④ 台にブロワーを置きます。
  串の平らな方の先を水拭きふきんで巻き、
  羽根とモーター本体の間の微粉を拭き取ります。

⑤ モーター本体が濡れないよう、本体と羽根の間にラップを通し、
  本体側をラップで覆い、防水の養生をします。

⑥ 羽根についたチャフを歯ブラシで取り除きます。

⑦ 羽根にマジックリンを吹き掛け、歯ブラシで馴染ませます。
  気をつけて流水あるいは水スプレーで流し、微粉等の汚れを落とします。

⑧ 乾いた布で水気を拭き取り、乾かします。
  (羽根に残ったチャフは串やはけ等で取り除きます)

以上で『ブロワーの羽根』のおそうじはおしまいです。

続いて、『排気装置内部』の掃除をします。

②排気ダンパー下の留め具パッチン錠2ヶ所

③ブロワー下部

 ③排気ダンパー内部

 ④サイクロン内部

 ④サイクロンから排気温度計の筒の中

⑥モーターの軸と軸受けの隙間にグリース

① ブロワーから換気扇のアルミフレキダクトを一旦取り外します。
  ※アルミフレキ(直径75mm)は適宜交換をします。

② 排気ダンパー下、サイクロンの蓋の留め具パッチン錠2ヶ所を外し、
  上に持ち上げ、排気ダンパーを取り出します。

③ ブロワー下部、排気ダンパー内部に微粉が残っているので、
  マジックリン ふきん、菜箸の先に布をくくりつけたもの、歯ブラシ等で
  微粉を取り除きます。

④ 続いて、サイクロン内部
  サイクロンから排気温度計の筒の中を布などを通して、掃除します。
  サイクロン内部と冷却装置内部を掃除します。

⑤ 排気ダンパーを元の位置に戻し、パッチン錠2ヶ所で留め、
  ブロワーを元に戻し (上から覗いて)穴を合わして、
  ネジ3つをプラスドライバーで締め、取り付けます。

⑥ ブロワーのプラグを電源スイッチの箱に差し込み、電源を入れます。
  裏側のモーターの軸と軸受けの隙間にグリーススプレーを掛け馴染ませます。
  グリースが馴染んだら、電源を切ります。

以上で、アポロ焙煎機 おそうじ講習会はおしまいです。

ワイルド珈琲スタッフから教わったことを
私なりに、取扱い説明会とおそうじ講習会でお伝えしてきました。

正式なことは直接、焙煎機を製作したワイルド珈琲さんに聞いたほうが
もちろんよいです。

生豆投入と煎り止め・釜出しの時は続けてやることがありますが、
3、4回焙煎をすれば、慣れると思います。

煎り止めの時、『コンロの火を消すこと』だけ忘れなければ、大丈夫。
だれでも簡単にまずまず美味しいコーヒーを焙煎することができます。


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